発表タイトル | がんエンドソームでの効率的崩壊を目指した新規 pH 応答性高分子ミセル開発の基礎研究 |
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受賞者氏名 | 田端 由紀 |
所属・学年 | 薬物送達学大講座 薬品物理化学研究室 B6 |
掲載日 | 2024年7月18日 |
イベント名 | 第70回日本薬学会東海支部総会・大会 |
2024年7月6日(土)に第70回日本薬学会東海支部総会・大会が金城学院大学にて催され、物理系薬学分野で口頭発表を行った B6 田端 由紀さん(薬品物理化学研究室)が学生優秀発表賞を受賞しました。
本研究は、がん細胞内のエンドソーム環境の理解に基づき、新規pH応答性モノマーの設計・合成を行った後、生体適合性モノマーの重合とその後のpH応答性モノマーの重合によりブロック共重合体を合成し、水溶液中におけるその会合によって得られた高分子ミセルが、エンドソーム後期を模倣した環境下にて効率的に崩壊することを見出したものです。
抗がん剤を内包した高分子ミセルががん組織へ選択的に移行した後、がん細胞内にて速やかな崩壊とエンドソームからの脱出を実現することで、がん細胞内に抗がん剤を高濃度で集積させることが期待できます。