岐阜薬科大学

夏の薬用植物をご紹介します。

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ルリタマアザミs.jpg ルリタマアザミ

Echinops ritro キク科(AsteraceaeCompositae

南ヨーロッパからシベリア西部原産の多年草.高さは1mほどになり,頭花は青紫色で球状.種子に含まれるアルカロイド(echinopsine)が,ポリオ治療薬として注目されたことがある.日本には同属のヒゴタイ(Echinops setifer )が分布しているが,最近は見かけない.
ベニバナs.jpg ベニバナ

Carthamus tinctorius キク科(AsteraceaeCompositae)

エジプト由来の一年草.シルクロードを経由して渡来.江戸時代には東北地方で産地が形成された.高さは1mほどになり,頭花は黄色から紅色.血行促進作用が期待される日本薬局方収載生薬【コウカ,紅花】.口紅や染料としても利用される.サフランの代わりに炊飯に加えることもある.

キキョウs.jpg キキョウ

Platycodon grandifloras キキョウ科(Campanulaceae

秋の七草として知られる在来の多年草.野生種は絶滅危惧されている一方で園芸用や薬用に広く栽培されている.根にはサポニン(platycodinなど)を含み,去痰薬,鎮咳薬として利用される日本薬局方収載生薬【キキョウ,桔梗根】.キキョウ末を配合した『ゴホン!といえば・・』はあまりにも有名?

コオニユリs.jpg コオニユリ

Lilium leichtlinii  f. pseudotigrinum ユリ科(Liliaceae

湿気のある日当たりの良い場所に自生し,赤橙色の地色に褐色の斑点のある花を下向きに咲かせる.主にゆり根として食用される.茎にムカゴを作らないことで同属のオニユリ(Lilium lancifolium)と区別される.オニユリの鱗茎は,乾咳や慢性の咳嗽に用いる日本薬局方収載生薬【ビャクゴウ,百合】.

コガネバナs.jpg コガネバナ

Scutellaria baicalensis シソ科(LamiaceaeLabiatae

中国北部からシベリア原産の多年草.薬用植物として渡来.花は青紫色で,和名は根が黄金色をしていることに由来.日本には同属のタツナミソウ(Scutellaria indica)が分布している.周皮を除いた根は,黄連解毒湯,柴胡桂枝湯などに配合される日本薬局方収載生薬【オウゴン,黄芩】.

トウキs.jpg トウキ

Angelica acutiloba セリ科(ApiaceaeUmbelliferae

本州の山地の岩場などに自生があり,独特のにおいがある.古くから薬用として栽培されている.根は当帰芍薬散などの漢方薬に配合される日本薬局方収載生薬【トウキ,当帰】.また,浴用剤としても利用される.近年は茎葉を茶剤として利用する商品もみられる.

クズs.jpg クズ

Pueraria lobata マメ科(Fabaceae Leguminosae

秋の七草として知られる在来の多年草.繁殖力旺盛で厄介者として扱われる一方で,根の肥大部は多量のデンプンを蓄える.葛根湯などに配合される日本薬局方収載生薬【カッコン,葛根】.また,古くからくず粉とて利用される他,二日酔いの妙薬として花(カッカ,葛花)が知られている.