本学創薬化学大講座 合成薬品製造学研究室 山口英士講師らの研究グループと岐阜大学大学院連合創薬医療情報研究科 平島一輝 特任助教との共同研究に関するクラウドファンディングが開始されました。
この研究は、がんの特殊なエネルギー代謝を標的とした、効果的で副作用の少ないがん転移抑制方法の研究に取り組んでいます。 現在の一般的な抗がん剤治療では、脱毛・吐き気・貧血・倦怠感などの副作用が強く出ることがしばしばあります。この副作用が原因で、治療を続けることができなくなったり、生活の質が著しく低下してしまうデメリットがありました。 また、このような辛い治療を行ったとしても、最終的には複数の臓器にがんが転移してしまい、もはや治療を続けることができなくなってしまうという問題がありました。これまでの研究によって、フキノトウに含まれる「ペタシン」が腫瘍の増殖と転移を抑制でき、さらに副作用が極めて少ないという特筆すべき特徴を持った物質であることを発見しました。 しかし、ペタシンはまだ実験段階の化合物で、実際に治療で使える薬剤を作るためには多くの実験検証が必要です。研究を前に進める資金が必要であるため、今回クラウドファンディングの実施に至りました。
そこで、岐阜大学 平島一輝 特任助教は、フキノトウに含まれるペタシンを副作用の少ないがん増殖・転移阻害剤として開発する研究資金を集めるためにクラウドファンディングサービス「READYFOR」にて、「フキノトウから副作用の少ない抗がん・転移阻害剤の開発へ」を公開しました。625万円を目標に、2022年3月14日(月)から4月28日(木)まで寄付を募ります。 詳細は下記プロジェクトページをご覧ください。
https://readyfor.jp/projects/fukinoto
※クラウドファンディングとは・・・クラウドファンディング(crowdfunding)とは群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語で、インターネットを通して自分の活動や夢を発信することで、想いに共感した人や活動を応援したいと思ってくれる人から資金を募るしくみです。