学長よりメッセージ

岐阜薬科大学は岐阜城を頂く緑豊かな金華山や1300年の歴史を誇る鵜飼で名高い清流長良川など、自然環境に恵まれ、また歴史と文化の薫漂う岐阜市の北部に位置し、国公立大学の中で唯一大学院薬学研究科を設置する薬学単科の大学であります。

岐阜薬科大学は薬学教育の伝統を守り未来志向の薬学研究を牽引する大学です

昭和7年に岐阜薬学専門学校として創立され、その後、昭和24年の学制改革に伴い岐阜薬科大学として新しく発足し、昭和28年には大学院(修士課程)を、さらに昭和40年には博士課程を設置しました。以来80有余年に及ぶ歴史の中で、建学の精神であります「強く、正しく、明朗に」をモットーに高邁な人格形成と、「グリーンファーマシー」(人と環境にやさしい薬学、安全・安心を提供できる薬学)を基本理念とした薬学教育を通じ人の健康と福祉に貢献できる人材の育成に努めてまいりました。その間、約1万1千人を超える卒業生が、製薬企業や化学工業、医薬品販売業などの医療業界、病院・薬局などの医療機関、国や地方公共団体などの行政機関、さらには大学・研究機関など幅広い分野において活躍しておりますことは、本学の誇りとするところであります。また、これまでに7種の新薬を創製した歴史を持ち、日本の創薬科学研究及び実際の患者治療にも大きく貢献してまいりました。

人と環境にやさしい薬学に基づき、製薬・薬学業界のリーダーを育成する

現在では6年制の薬学科と4年制の薬科学科の2学科があり、薬学科では医療機関などにおいて薬のスペシャリストとして信頼される薬剤師や研究者として活躍できる人材を、また薬科学科では大学院進学を見据えて、製薬企業や研究・教育機関において最先端の技術者・研究者として活躍できる人材を、教育・育成しております。研究体制としては、「伝統の中からこそ真の改革的教育・研究が生まれる」との信念のもと、情熱的で優れた教員により自由闊達な研究と、大学として「いかに患者個人個人に合わせて正しく薬を使うかを研究する、育薬」と「難病治療に向け世界に発信できる新薬を研究する、創薬」というプロジェクトに沿った研究を進め、世界的に高い評価を得ております。さらに、教育、研究の成果を社会に還元するため、「地(知)の拠点」として、生涯学習や市民講座をはじめとする市民を対象とした教育講座や、行政・民間が主宰する多くの科学技術プロジェクトなどに参加するなど、地域及び国際社会に貢献しております。

岐阜薬科大学はこのように教育、研究、地域貢献を大学の柱として、高度な研究に裏付けられた教育のできる大学として、また伝統的に培ってきた創薬に関する教育・研究の成果を、世界に発信できる大学として、さらに発展し続けてまいります。

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学長 稲垣いながき 隆司たかし

式辞・お祝いの言葉

第11代学長 稲垣隆司 プロフィール

氏名 稲垣いながき 隆司たかし
学歴
  • 1969年3月 岐阜薬科大学卒
  • 1970年3月 国立公衆衛生院(現 国立保健医療科学院) 環境衛生専攻課程修了
職歴
  • 1970年4月 愛知県に入庁
  • 2004年4月 愛知県環境部長
  • 2006年4月 愛知県副知事(2010年3月退任)
  • 2010年6月 名古屋競馬㈱代表取締役社長(2014年6月退職)
  • 2012年8月 学校法人名古屋学院大学理事長(2015年3月退職)
  • 2015年4月 岐阜薬科大学長
団体歴
  • 2012年4月 愛知県レクリエーション協会会長
  • 2013年2月 愛知・東海陸上競技協会会長
  • 2018年4月 (一財)中部圏地域創造ファンド理事長
受賞・授章歴
  • 2015年11月 瑞宝中綬章
  • 2018年9月 秩父宮章(陸上)