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事故防止対策
- 実験衣は簡潔・清潔及び行動的なものを用い、女子学生などは、不必要に頭髪を長くしたりしないようにして下さい。なお、夏季には皮膚の露出部分が多くなり、また冬季には下着が多く行動が鈍くなる傾向がありますので、各自で適切に考慮して下さい。
- 実験台の上に置く物は、実験に必要な器具・薬品など、できるだけ最少限に止め、貴重な文献・書物及び持ち物などを置かないように注意しましょう。
- 反応中は原則として実験台を離れないようにしましょう。もし、反応中に実験室を離れる場合には、同室の人に反応の経過依頼事項を申し送り、自分の所在を明らかにしておくことが必要です。
- ガス点火器としては、ライター・ガスライターなどを用いる方が好ましいが、マッチを使用するときは、燃え軸を水道水で消してから所定のところに捨ててください。
- 反応を行うときは、原則として原料薬品を仕込む前に、まずガラス装置を組立て、不備の点がないかを確かめた後、あらためて薬品を仕込むようにしてください。(最初から原料薬品をフラスコ(コルベン)などに仕込んでおき、そのままガラス装置を組立てることは危険です。)特に、学生実習などにおいては、空のガラス装置を組立てたときに指導員の指示・検討を受け、しかる後に薬品を仕込み、反応を始めるようにしてください。
- ガラス管をコルク栓・ゴム栓に通すときは、これをタオルで包み、穴に近いところをもって、徐々に貫通すると安全で上手に行うことができます。コルク栓のときはアルコール・グリセリンなどを、ゴム栓のときは抽、ワセリンなどを少しつけると容易に貴通することができます。
- 液体(とくに強酸、強アルカリなど)をピペットで吸い上げるときは、吸い込まないよう注意してください。
- 金属ナトリウム・金属カリウムを用いる実験、アルカリ熔融などの実験を行う場合には、必ず保護メガネを着用してください。
- 臭素・塩酸及びアンモニア水などの栓を抜く場合には、周囲の人に気をつけた後、自分と反対の方向に向けて開口しなければなりません。
- 試験管の中で加熱するときは、管口を自分及び周囲の人達の方に向けないようにしましょう。
- 冷却水は、必要以上、多量に通さず、ときどき水の流れが順調であるかを確かめる必要があります。
- 塩化カルシウム管などは、使用前によく通気することを確認した後、用いなければなりません。
- 容器中での加熱反応は、側方より観察し、上方からのぞかないように注意してください。
- ガスバーナーの炎は、不必要に大きくせず、使用していないときには消しておくようにしましょう。(とくに低沸点溶媒(エーテル・石油エーテルなど)を使用する反応・蒸溜・再結晶及び濾過操作に際しては、引火しやすいため、周囲のガスバーナー・火気に十分気をつける必要がある。)
- 大型容器の液体、とくに塩酸・硫酸・硝酸及び引火性液体(アルコール・エーテル及びベンゼンなど)を小出しにするときに、容器が破損・転倒しないように注意しましょう。(小出し容器は、丈夫な共栓瓶を使用し、フラスコ(コルベン)類の代用をさけること。)なお、小出しのときには、サイホン・スプレーなどを使用することが望ましい。
- 反応が翌日に続行するときは、反応温度を室温まで放冷したのち、冷却器のゴム管を水道口よりはずし、よく点検してから中断すること。その日の実験終了後は、排水(流し)・汚物入を点検し、ガス・電気及び水道の元栓を切ってから帰宅してください。