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| 山川の末に流るる橡殻も 身を捨てて浮かぶ瀬もあれ* |
![]() 今年は学生の就職活動が昨年度と違い大幅に遅れています。これは採用選考活動の早期化の是正によるものです。したがって、いまだ内定はもちろん面接も始まっていない状況です。また最近の経済状況の悪化で内定取り消しや採用枠の縮小などの話題も新聞をにぎわしています。そのことも学生には不安を募らせているようです。しかし、これはどう足掻いても仕方ないもので、時が過ぎて好況になるのを待つしかありませんが、1年後には就職しないといけないのも事実です。そこで大切なことは、最終的にはその本人がいわゆる“本物”なのかどうかであると思います。たとえば研究職希望ならば本当に研究に心底打ち込んで成果を出せるかどうかです。まず、縁があって就職できた会社、研究機関などで、どんな小さなことでもこつこつと努力を重ねて、最終的には極めていくその姿勢が大切です。また、失敗を恐れないで社会に出て行き、自分の殻を破って新たな才能を見出したり、得意なことをさらに磨きをかけたりすることも大切です。その過程で得た経験が最終的にはかけがえのない財産と成ります。特に最近の社会という波は荒れていますが、そこで揉まれたら本当の力が付きます。学生の皆さん、どうぞ自分を信じて恐れないで社会という荒波に飛び出してください。そのための準備をこの学生時代にしっかりと整えておきましょう。 *注釈:一身を犠牲にする覚悟があって初めて、活路も見出せるの意味。山間の川を流れてきたトチの実は、自分から川に身を投げてからこそやがて浮かび上がり、こうして広い下流に到達ことができた。「空也上人絵詞伝」 |
| 2009年2月 原 英彰拝 |
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