背景

処方
RP.1 リズモンTG点眼液0.25%(2.5mL) 両目

1日1回 朝

1本
RP.2 キサラタン点眼液0.005%(2.5mL) 両目
1日1回 寝る前 1本

薬剤師による服薬指導時の会話

58歳、男性会社員。1ヶ月前に緑内障と診断され、以下の点眼薬が処方されている。本日は処方箋の薬をもらうため来局した。

薬剤師: こんにちは。目薬はさせていましたか?
患者: 朝は忙しくて目薬をさすのを忘れてしまうときがあります。なぜリズモンは朝にささなければならないのですか?
薬剤師: リズモンは眼圧をあげる原因となる房水が作られるのを防ぐお薬です。房水は夜間より日中に多く作られるため、朝にさしたほうが効果的といわれています。
患者: そうだったのですね。じゃあ頑張って朝さすのを忘れないようにします。 ところで、名前はちょっと忘れてしまったのですが、普段目の乾燥が気になるときに市販の目薬を使っています。何か注意することはありますか?
薬剤師: 一部の市販の目薬には目の充血を取る作用を持つものがあり、その作用が緑内障に悪い影響を与えることがあります。次回来局時に目薬をお持ちくださるか、目薬の名前を確認してこちらにお電話くだされば私が確認いたします。その目薬はどのようなタイミングでさされていますか?
患者: 主に朝、昼、夜でさしています。
薬剤師: 処方箋のお薬のリズモンTG点眼液は、目に留まって作用するような工夫がされています。 他の点眼剤と一緒に使う場合は、目に留まる作用がなくならないためにもリズモンTGを使う前に少なくとも10分間の間隔をあけて使うようにしてください。
患者: 時間をあけてリズモンTGを使うのですね。分かりました。      ネットをみると、緑内障は失明につながるという記事がありますが、私も失明してしまうのでしょうか?心配です。
薬剤師: それは心配ですね。緑内障は現在では失明率は少なく、失明する場合も長い期間がかかります。 今回は検診によって早期に治療を開始することができましたから、生活するうえで十分な視力を保つことも可能であると考えられます。
患者: そうですか。少し安心しました。ひとまずは目薬を毎日きちんと使っていきたいと思います。
薬剤師: では、お大事にしてください。
患者: ありがとうございました。

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