<処方>
Rp.1 イナビル吸入粉末剤20            1キット 12吸入(11回)

1日1回

1日分
Rp.2 カロナール細粒20 11.5g(製剤量)
頓用12回まで          6時間以上あけて 5回分

背景

9歳、男子小学生。昨日より高熱が続き、今朝母親に連れられて近くの小児科を受診したところ、インフルエンザA型と診断され処方箋をもって来局。処方箋は以下の通りです。

薬剤師: こんにちは。現在お熱はどのくらいありますか。
母親:

今朝9時ごろ測ったところ39.3℃ありました。

薬剤師:

それはおつらいですね。ほかに鼻水や鼻づまり、咳はどうですか。

母親: 大丈夫みたいです。
薬剤師: 何か気になっていることはありますか?
母親: 吸入の薬は初めてなので家でうまく吸わせられるか心配です。
薬剤師:

これから薬局内で吸っていただき、吸入のお薬は家で使用する必要がないので安心してください。

母親:

そうですか。それなら安心です。あと、名前は忘れてしまったのですが、以前に頂いた坐薬の解熱薬がまだあるのですが、それを使用してもいいですか?

薬剤師:

解熱薬の量は、体重により使用量が決まってきます。子供の体重は成長に伴い変動が大きいため以前の薬では効果が十分に得られない可能性があります。解熱薬を使用する際は今回処方された薬を使用するようにしてください。

母親:

そうなのですね。では今回の薬を飲ませます。

薬剤師: ほかには大丈夫ですか。
母親: そうですね…解熱薬は熱が何度以上あった時に飲ませたら良いんでしたっけ?
薬剤師: 一般的に38.5℃以上あったら使用すると言われています。もし、熱があっても元気があるようでしたら無理に熱を下げる必要はありません。ぐったりとしていて元気がないようでしたら飲ませてあげてください。
母親: はい、わかりました。ありがとうございます。

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薬剤師による服薬指導時の会話