背景

85才、男性、糖尿病で糖尿病代謝内科に受診しており、血圧が高く、便秘の訴えがある患者さんです。今回、血糖が高かったので、グルコバイ錠が追加になりました。今回の処方せんは次のとおりです。

処方
Rp.1 パントシン散20% 300mg 【成分量】
酸化マグネシウム(0.67g/包) 3包
分3 (朝、昼、夕)食後 35日分
Rp.2 ラシックス錠20mg 1錠
ブロプレス錠12 1錠
アダラートCR錠40mg 1錠
分1(朝)食後 35日分
Rp.3 ノボラピット注フレックスペン300 3mL 3本
ペンニードル32Gテーパー 105個
1日3回、朝7単位、昼6単位 35日分
夕7単位
血糖測定 1日3回
*菓子食べたときには、3単位皮下注
Rp.4 グルコバイ錠100mg 1錠
分1(朝)食直前 35日分

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薬剤師による服薬指導時の会話

薬剤師: 今日の検査はどうでしたか?
患者: 血糖値が200mg/dLで、血圧が160/90mmHgでした。先生は血圧が高いのは冬だからかもしれないと言っていました。
薬剤師: そうですか。今日は新しくグルコバイ錠が出ています。この薬は腸で食べ物をゆっくりと吸収させて、血糖値が上がるのを穏やかにする薬です。朝ご飯を食べる直前に飲んでください。
患者: それって強い薬なの?
薬剤師: 強い薬というわけではありません。人によってはまれに肝障害などの副作用が出ることがあります。体調に変化があったら相談してください。
患者: 分りました。(不安そうな表情)
薬剤師: 今日も便秘の薬が出ていますがお腹の調子はどうですか?
患者: あまり良くないです。
薬剤師: このまま薬を飲んでも良くならないようであれば、担当医に相談してみてください。
患者: 分りました。
薬剤師: では、お大事にしてください。