背景

75歳、男性。高血圧の既往あり。数日前に背部痛が出現し循環器内科を受診したところ、大動脈解離(StanfordB)と診断されたため、保存加療目的で入院となった。持参薬(Rp.1)に加えて、Rp.24の薬が処方された。

処方
RP.1 ウルソデオキシコール酸錠 100mg 1回1錠(1日1錠)
ネキシウムカプセル 20mg >1回1錠(1日1錠)

1日1回 朝食後

RP.2 アジルバ錠 40mg 1回1錠(1日1錠)
アムロジピンOD錠 10mg 1回1錠(1日1錠)
1日1回 朝食後
RP.3 セレクトール錠 100mg 1回1錠(1日2錠) 
1日1回 朝・夕食後
RP.4 クレストールOD錠 2.5mg 1回1錠(1日1錠) 
1日1回 朝食後

薬剤師による服薬指導時の会話

薬剤師: こんにちは。背中の痛みはどうですか?
患者: 今は特にありません。
薬剤師: それは良かったです。では、今回処方されたお薬について説明させていただきますね。
患者: よろしくお願いします。
薬剤師: まずアジルバ錠、アムロジピン錠、セレクトール錠は血管を広げて血圧を下げるお薬です。 以前に高血圧と診断されているようですが、薬は特に飲んでいなかったのですか?
患者: 実を言うと血圧の薬はもらっていたのですが、飲まなくてもそんなに高くなかったし、必要ないかなと思って止めていたんです。
薬剤師: そうだったのですね。StanfordB型の大動脈解離は比較的予後が良く、手術も必要ないことが多いですが、破裂してしまうととても危険です。 特に血圧が高いとそれだけ血管への負担も大きく、破裂のリスクも高まります。 しっかりと血圧コントロールをすることで症状の悪化を防ぐことができるので、血圧が安定しているからといって飲むことを止めないようにしてください。
患者: わかりました。
薬剤師: 次にクレストール錠はコレステロールを下げるお薬です。高コレステロール血症も大動脈解離のリスクを高める要因となります。 また、この薬を飲んでいて筋肉痛のような痛みが出たり、おしっこが赤くなったりした場合は、すぐに教えてください。
患者: わかりました。
薬剤師: お薬の説明は以上です。何か気になることなどはありますか?
患者: 普段から便秘気味で市販の便秘薬を飲んでいるのですが、入院中は飲まないようにお医者さんに言われました。 代わりに便秘の薬を出してもらいたいのですが・・・。
薬剤師: わかりました。便の様子はどうですか?
患者: ここ3日ほど出ていないです。
薬剤師: それはお辛いですね。では便秘薬を出してもらえるよう、担当医の先生に伝えておきますね。
患者: ありがとうございます。

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