背景

17歳、男子高校生。1ヵ月ほど前からニキビの治療をしており、処方箋をもって来院。処方は以下の通りであった。

薬剤師: こんにちは。以前と同様のお薬ですね。何か不安なことはありますか?
患者: なかなか良くならないので、本当に治るのか不安です。顔が赤くなるし塗るのをやめようかと思っています。
薬剤師: それはおつらいですね。べピオゲルは最初赤みやひりひりとした痛みがありますが、継続して塗り続けて頂ければ良くなりますよ。
患者: 塗るのをやめようと思っていたけれど、続けて塗ってみます。この前、服の色が一部落ちていたのですが、薬と関係ありますか?
薬剤師: べピオゲルには漂白作用がありますので、髪の毛や服につかないように注意してください。ついてしまった場合は、すぐにふき取るようにしてください。イオウカンフルロ−ションは、問題なく塗れていますか?
患者: 朝と夜に良く振って塗っています。
薬剤師: イオウカンフルローションは、朝は上清液、晩は混濁液を塗るようにしてください。開封後は冷蔵庫で保管してくださいね。
患者: 学校で肌に白い跡ができてしまうのが気になっていたのですが、薬の塗り方が間違っていたのですね。明日から気を付けます。
薬剤師: 正しく塗っていただければ良くなると思います。匂いは気になりませんか?
患者: 匂いは大丈夫です。
薬剤師: 他に何か聞きたいことはありますか?
患者: 特にありません。
薬剤師: それではお大事にしてください。

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処方
RP.1 べピオゲル15g 2本

1日1回 洗顔後、患部に適量を塗布

RP.2 イオウカンフルローション 100ml
1日2回、患部に塗布する。朝は上清液、晩は混濁液。

薬剤師による服薬指導時の会話