臨床薬剤学研究室 
Clinical Pharmaceutics
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| 教授 足立哲夫 |
准教授 原 宏和 |
助教 神谷哲朗 |
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Professor Tetsuo Adachi |
Associate Professor Hirokazu Hara |
Assistant Professor Tetsuro Kamiya |
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| adachi@ |
harah@ |
tekamiya@ |
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| ※メールアドレスは @ 以下に gifu-pu.ac.jp を付加してください. |
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臨床薬剤学研究室は,平成9年4月にスタートしました.当時は,医療法および薬剤師法の改正により薬剤師が医療チームの一員として位置付けられ,患者の病態を理解した上での医薬品の適正使用に貢献すべきという薬剤師を取り巻く環境の変化が急加速された頃でした.そのような社会情勢の変化に応えるべく本学の組織・カリキュラムの改革の一環として本研究室が新設されました.その後,医療薬学系の教育・研究がますます重視されるようになり,「問題解決能力」の向上にむけての研究重視の流れの中で,平成17年4月に研究室から講座に昇格し,現在は,初代の足立哲夫教授により主宰されています.(平成19年4月より大講座制となり,医療薬剤学大講座臨床薬剤学研究室)
医薬品の適正使用のためには,まず病態を正確に知ることが必要であるという考えから,本研究室では,病態の把握・発症機序の解明,医薬品候補化合物の探索,医薬品の薬効評価法の確立を目的とした研究を進めています.具体的には,病態の発症・進展と活性酸素消去酵素の発現・存在様式の変化との関連性の解明,新規抗酸化ストレス化合物の探索というような研究を続けていますが,最近,メタボリックシンドロームの原因となる脂肪細胞の分化・肥大化のプロセスに注目し,酸化ストレスとの関わりや分化・肥大制御物質の探索研究,糖尿病性網膜症と酸化ストレスとの関わりや,それに基づく病態改善作用をもつ化合物の探索研究を始めました.また,近年は、種々のストレス(活性酸素、重金属など)により惹起される神経細胞障害の分子機構の解明にも取り組んでいます.この取り組みの中で,細胞傷害の元凶といわれている活性酸素についても,低濃度範囲では,逆に酸化ストレスに対する生体の抵抗性を増大させる防御機構としての働きを担っていること見出し,現在この防御機構を活性化する化合物の探索を精力的に進めています.
1.活性酸素消去酵素の発現や存在様式の変化と病態の発症・進展との関連性の解明:哺乳動物には,3種類のsuperoxide dismutase(SOD)アイソザイムが存在していますが.その内,extracellular-SOD(EC-SOD)は,細胞外に局在する唯一のSODアイソザイムです.血管系において,EC-SODは,血流に対峙する内皮細胞表面に局在してゾーンディフェンスラインを形成することによって,細胞外に放出された活性酸素から内皮細胞を防御しています.当研究室では,このEC-SODの発見者であるスウェーデンのDr.
Marklundとの共同研究に端を発し,@ EC-SODの生化学的特性,A EC-SOD遺伝子の一塩基置換と病態との関連性,B 糖尿病病態時のEC-SODの発現の変動について明らかにしてきました.2.酸化ストレスによる神経細胞障害に対する保護物質の探索:転写因子Nrf2は抗酸化剤応答配列(antioxidant response element; ARE)に結合し,抗酸化遺伝子の発現を調節しています.Nrf2-ARE経路は細胞のストレス応答において重要な経路であると考えられています.当研究室では,海外で医薬品として使用されているアモポルフィン(Apo)がこの経路活性化すること,このApoの作用により酸化ストレスに対する適応性を神経細胞が獲得することを明らかにしました.
これらの研究の推進には医学部との共同研究が必須であり,国内外の医療・研究施設との共同研究を積極的に進めています.
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| 図.EC-SODの体内での変動要因 |
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研究課題 |
- 活性酸素消去酵素の変異や発現と病態との関連性
- 神経系細胞の酸化ストレス起因機能障害を改善する化合物の探索研究
- 酸化ストレスに起因する病態の改善作用を持つ化合物の探索研究
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最近の研究成果 |
- Cobalt chloride decreases EC-SOD expression through intracellular ROS
generation and p38-MAPK pathways in COS7 cells. Free Rad. Res., 42, 949-956, 2008
- Gene transfer of extracellular superoxide dismutase ameliorates pulmonary
hypertension in rats. Am. J. Respir. Crit. Care Med., 177, 219-226, 2008
- Expression of extracellular superoxide dismutase during adipose differentiation
in 3T3 cells. Redox Rep., 14, 34-40, 2009
- Zinc induces expression of the BH3-only protein PUMA through p53 and ERK
pathways in SH-SY5Y neuroblastoma cells. Neurochem. Res. 34, 1498-1506, 2009
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