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製剤学研究室

研究テーマ Research Interests

当研究室では、製剤設計の問題点の解決、新しい製剤設計を目指して、ドラッグデリバリーシステム(DDS)、粉体工学に基づいた粉体の研究を行っている。すべての研究に共通のキーワードは「粒子設計」そして「人に優しい製剤開発」である。近年開発される薬物は難溶性、難吸収性なものが多く、製剤研究によりブレークスルーすることが望まれている。このニーズに応える代表的な研究として、我々の開発した粘膜付着リポソームが注目を集めている。このキャリアーを用いて、インスリン、カルシトニンなどのペプチド性薬物の消化管吸収を可能にできることを報告している。また、同様なコンセプトで肺粘膜からもペプチド薬物を吸収させる吸入剤の研究、あるいは分解しやすい低分子薬物の作用を持続化させる検討をしている。最近では、リポソーム点眼製剤の設計も検討している。網膜等眼の奥に薬物を送達するには、現在は眼内(硝子体)への注射が唯一の手段であるが、これに代わる「人に優しい製剤設計」の一つと言える。この場合も、リポソームの粒子表面設計が重要であることが判明しつつある。
粉体工学に基づく固形製剤の研究は様々な観点から検討しているが、最近は難溶性薬物の溶解性改善と錠剤およびフィルム製剤設計を中心に研究している。前者では、微粒子を担体とした固体分散体の粒子設計、ピュアナノ等の新しい装置を用いた薬物ナノ結晶調製法等を検討している。後者については、圧縮成形性の新たな評価法を確立すると共に、近年注目を集めている口腔内速崩壊錠に関して、コンポジット粒子の利用などの粒子設計、新しいフィルム製剤設計評価を検討している。

研究課題 Research Objectives
  1. DDSのためのリポソーム、生分解性高分子ナノ粒子等の微粒子製剤の調製と基本特性の評価
    Design of nanoparticles such as liposomes, polymeric nanospheres for effective drug delivery
  2. 経口、経肺、点眼等注射に代わる非侵襲薬物治療法のための新規製剤開発
    Novel drug delivery systems for ophthalmic and pulmonary drug therapy
  3. 口腔内崩壊錠、フィルム製剤等の新規固形製剤開発に関する研究
    Design of novel solid dosage forms such as rapidly disintegrating tablets and films
  4. 難溶解性薬物の溶解、吸収改善のためのナノクリスタル、固体分散体粒子の開発
    Nano drug crystals for improving its dissolution and absorption
最近の研究成果 Research Results
  1. Tahara K, Kono Y, Myerson AS, Takeuchi H. Development of continuous spherical crystallization to prepare fenofibrate agglomerates with impurity complexation using MSMPR crystallizer. Cryst Growth Des. 18 (11):6448-6454. 2018
  2. Tahara K, Kobayashi M, Yoshida S, Onodera R, Inoue N, Takeuchi H. Effects of cationic liposomes with stearylamine against virus infection. Int J Pharm. 543(1-2):311-317. 2018
  3. Tahara K, Nishio M, Takeuchi H. Evaluation of liposomal behavior in the gastrointestinal tract after oral administration using real-time in vivo imaging. Drug Dev Ind Pharm.44 (4):608-614. 2018
  4. Oba T, Tahara K, Kato Y, Sonoda R, Kawashima Y, Takeuchi H. Development of a simple and practical method for estimating the liquid absorption of pharmaceutical porous materials using a capillary rise technique. Adv Powder Technol. DOI: 10.1016/j.apt.2018.08.027

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