教育

動物実験

概要

 本学では、創薬に関わる研究を実施しているいくつかの研究室において動物実験が実施されている。動物飼育・実験施設では、正常動物ばかりでなく、遺伝子改変動物、疾患モデル動物も飼育し、疾病の病態解明や治療薬の開発に貢献している。
学舎の一部移転に伴い、平成 22 年 4 月より本部学舎 6 階に動物飼育・実験施設を設置し運用を開始した。現在、本部学舎内の施設と共に、岐阜大学生命科学総合研究支援センター内の施設および三田洞の施設を併用しているが、三田洞の動物飼育舎は老朽化が進んでおり、平成 28 年度末の閉鎖を目指すことを決定した。
本学では、個々の実験について審査を実施しているが、動物実験の申請件数は年とともに減少する傾向にある。(2015. 11.13)

以下の記述は「公私立大学実験動物施設協議会 25 周年記念誌」 (平成 25 年) より、公私立大学実験動物施設協議会の許可を得て転載

動物実験施設の変遷および概要

 岐阜薬科大学は 1932 年に岐阜市の九重町に創設された岐阜薬学専門学校を前身とする単科の大学で、本格的な動物実験は 1964 年の薬理学教室の開講によって開始されたと思われる。当時は専用の実験動物飼育施設はなく、小さな部屋を改造してウサギなどを飼育し、動物実験を開始したとのことである。大学は 1965 年に三田洞へ移転したが、本館 4 階に、飼育室および実験室の 2 室からなる約 40 m2 の広さの動物飼育室が設置され、マウス、ラット、モルモット等が飼育されるようになった。動物飼育室設置に伴って動物実験が活発に実施されるようになったが、動物飼育室が手狭であることもあり、1980 年には動物飼育舎 (写真 1) を建設した。独立した建物である動物飼育舎は 305 m2 の面積をもち、動物飼育室 7 室、飼料室、実験室、管理室からなり、いくつかの研究室で動物実験が実施されるようになった。また、1990 年に建設された生物薬学研究所内に設置された RI 研究施設には、RI を用いた動物実験の実施に備え、実験動物を収容する設備を整えた。これまでの状況では RI を用いる動物実験の頻度は極めて低い。
2010 年、薬学 6 年制移行に伴う施設拡充を目的に、国立大学法人岐阜大学医学部の敷地内に新しい学舎を建設し、2010 年春から大学の機能の一部を移し、本部として運用を開始した。現在は三田洞の学舎と並行して教育、研究を実施している。新しい学舎内には 168 m2 の動物実験施設を整えたが、新学舎建設に際して岐阜大学と協議し、遺伝子改変動物等、長期間にわたって維持する動物は SPF 化して隣接する岐阜大学生命科学総合研究支援センター内にある動物実験施設へ移し、新学舎内の動物実験施設は短期で実施する動物実験のみに活用することとした。一部の動物実験に岐阜大学の施設を使用し、教員や学生が行き来することから、感染防止を考慮し、新学舎内の動物実験施設は SPF に準じた管理を実施している。新学舎の動物実験施設は飼育室 3 室 (写真 2、3)、実験室 3 室、洗浄室で構成されており、SPF のマウスおよびラットのみを収容している。年 4 回の微生物モニタリングを実施し、また、年度はじめには動物実験を区切り、施設全体を消毒している。現在、これまで三田洞の施設で維持してきた動物の SPF 化および岐阜大学施設への移動を進めており、長期維持動物の移動が完了した後に、すでに老朽化していることもあり、三田洞の動物飼育舎を閉鎖することを予定している。
動物実験施設の管理運営は動物飼育・動物実験委員会が担当しており、専任の管理者等は配置していない。実験動物の飼育管理は実験を実施する教員、学生が担当している。

動物実験および実験計画審査の概要

 2008 年に岐阜薬科大学における動物実験の実施に関する規定を制定し、それまで使用してきた岐阜薬科大学動物実験に関する指針 (1992 年制定) を廃止した。
薬学においては創薬に関連する動物実験は重要な位置を占める。多くはヒトの疾患を模した実験動物の病態モデルの作成と作成した病態モデルを用いた新規治療薬の探索である。これらの動物実験の適正な実施を図るため、学長の指示に基づき、動物飼育・動物実験委員会が規定に基づいて教育訓練を計画、実施し、また、動物実験計画の審査を行っている。教育訓練は年度の初めに 2 回実施しており、年度内に動物実験を予定している教員や学生の受講を義務付けている。教育訓練では規定の周知を徹底し、法令、施設利用方法などを解説しているが、実験手技については研究課題により多岐にわたるため、解説は行っていない。年度途中に実験を実施することになった場合には委員会が個別に教育訓練を実施している。動物実験の申請書は使用する実験動物の数にかかわらず個々の実験について審査を受けることとなっており、個々の実験における動物の取り扱い、使用する動物の数、苦痛の判定、苦痛軽減対策等について確認し、疑問点については回答を求めている。実験責任者には教員を指定し、実験完了報告書提出の徹底を図っている。実験に使用された動物の数として、胎児数、新生仔数の把握にも努めている。研究課題の大部分はマウスを用いるものであり、年間 400 件程度の申請がある。

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