教育

実験(化学・動物)

実験
薬学は自然科学の一つとして実験科学である性質上、教育の中では実習・実験に費やす時間が多くあり、岐阜薬科大学においても、学部教育のカリキュラムに実験を主体とした実習科目が取り入れられています。近年は、化学実験に加えて、生物・動物実験を実施し、薬剤師・創薬化学者の基盤となる実験手技や実験倫理を学ぶための科目が取り入れられています。

化学実験上の安全確保

基礎となる化学関連の実験には危険な薬品や器具を取り扱う機会が多くあり、以下の化学実験中の事故発生の要因に注意が必要です。

  • 責任者や当事者の危険防止に対する心構えの不足。
  • 実験室の設備・機械器具・反応装置の不備と、これらの取扱いの未熟。(特に共同で使用する機械器具・薬品類は、公共的立場に立って各自が協力的に整備、整頓することが大切です。)
  • 引火性液体や危険薬品の不用意な保管・取扱い及び運搬。
  • 基礎的な実験操作法の軽視と反応中の監視や制御の不十分。

学生が安全に実験を行えるよう、また、薬学出身者の心得として社会で活躍するために必要な安全対策の知識を身に付けるために、化学実験を安全に行うための指針(化学実験の安全対策:昭和35年4月18日制定)を設けて、事故発生を未然に防ぎ、万が一事故が発生した場合に適切な対処ができるように心がけ、以下の対策を施しています。

安全確保のための実験室の管理

岐阜薬科大学では、安全確保のために以下に定める実験室の管理を行っています。

  • 指導者の指示は、各個人に徹底させ、実験室内は清潔・整頓に留意して静粛に実験を行わなければなりません。
  • 責任者・指導者は、部下や学生の研究計画・実験内容などについて安全確保のため、十分配慮し、指導監督しなければなりません。(特に新しい実験に対しては、危険予防の手段をよく検討しなければなりません)
  • 設備・機器及び器具などの整理・整頓状態、危険物の内容・貯蔵方法、実験操作の適否、消化設備や救急薬の整備状態を定期的に検査しなければなりません。水道 栓・ガス・電気スイッチ及び排水(流し)などの不良箇所は、気付いたときに随時修理するように心がけ、電気ヒューズは、必ず規定のものを使用しなければな りません。
  • 火設備の性能と使用法・救急薬の使用法及び救急法を教育訓練しておかねばなりません。
  • 引火性液体・危険薬品(たとえば爆発性薬品)の取扱い、ガス・電気・水道の始末及びガラス器具の取扱いなどについて、十分指導訓練しなければなりません。
  • 保護メガネ・マスク・顔面覆い・ゴム手袋・衝立及び安全服などを準備し、危険を予想される実験にはこれらの防具を用いなければなりません。
  • 事故発生のときは、できるだけ多くの人に伝えて協力を得、被害を最少限度にくい止めることが大切です。

万が一の火事に備え、以下の対策を定め、学生に指導しています。

  1. 実験前に、その実験による事故の措置をあらかじめ考えてから実験を始めます。(余分な溶媒を取りかたづけ、機械器具の整頓・消火剤の準備及び消火法など。)
  2. 消火には、燃焼の3条件(可燃物・酸素の供給及び温度)のいずれかを除くことが必要です。火災の様子は、多種多様ですが、実験室の火災は概して小さいから、突然の場合にも判断を誤まらないことが大切です。(引火性液体の火災、ナトリウムによる火災とでは処置が異なります。)
  3. 火災のときは、まず熱源を切り、周囲の物を除き、落ち着いて消火の手順・方法及び消火法を考えましょう。あわてて可燃物入りの容器を転倒し、瓶を破損し、かえって火災を大きくしないことが大切です。消火器や四塩化炭素の瓶を投げつけることだけが消火の手段ではありません。砂、ぬれむしろ、雑布、実習衣などで十分消火できる場合が多いようです。

 

生物実験・動物実験上の安全確保と生命倫理教育

近年は生物・動物関連の実験も取り入れられ、生物学的実験の観点からも安全性の確保が必要であり、生命倫理上の配慮と併せて十分な教育が必要です。

これらは薬学教育のカリキュラムにおける重要な科目に位置付けられ、卒業後の薬剤師・製薬企業などの就職先における重要な履修科目として、岐阜薬科大学でも生命倫理とともに教育がおこなわれています。

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